グリコ少年

加古里子さん原画・プーク人形劇場にて


こんにちは。昨日は新宿プーク人形劇場での新・落語21「'05夏 お盆特別興行」へ。ですから、ここは15日分。

町小屋に落語をせんと大人詰め

新宿プーク人形劇場は、子ども向けの劇場のため、階段や椅子、椅子の幅など、全てのつくりが子ども向け! 狭い狭い! 6時半から3時間の落語会は、まさにエコノミー症候群との闘いでした。本当に息が詰まるかと思った…。お盆のせいもあって、寄席もプークも予想以上の混雑なんだそうです。写真は、劇場に寄せられた加古里子さんの「だるまちゃん」原画。絵本ファンとしては落語の前から格別の感動があったのでした。

この日の興行は、新作落語三昧。初めての(三遊亭)円丈師匠! 初めてのキョンキョン!(柳家喬太郎) そして私のイチオシ彦いち! に腹がよじれるほど笑いました。

雲を寄せ雷落ちても笑ふ小屋
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中入り後、二ツ目が5分ずつコントを披露する「小落語ちゃん」に続いて、柳家喬太郎の登場。噺は「国民闇年金」。社会保険庁民営化で暗躍するゆすり屋のはなし。さすがはベテラン、「うまいなぁ〜」と思いつつ、内心、「どうしてこんなにオバチャン造りなのか」とシゲシゲ顔を見つめていました(笑)

しかし喬太郎の身上は何と言っても、あのすごむ顔! キレるキョンキョン! 加えて今日は、枕から噺に移そうかという瞬間、「ドドーン!」と大きな雷が轟き、これを聞いたキョンキョン、キレたキレた! 会場も大ウケだったのでした。

少年のグリコキャラメル昭和に消え

そして大トリは、三遊亭円丈師匠。噺は「グリコ少年」。*225年前に大ウケしたというオリジナルを、もう一度、再演したところ、全くウケが違ったのだそうです。でも、それにはとっても切ない時代の趨勢も見え隠れして…と、少々しんみりしつつ、大人の芸を見せてくれた円丈師匠。最後にグリコキャラメルを客席に投げ入れ、大団円。元気が出ました。*3

*1:元は「避雷針〜」でしたが、雷が重なってしまったので、全部変更しました

*2:「グリコ少年」についてはこちらをご参照。

*3:しまった! 彦いちの 「女柔道家の恋」について触れるのを忘れた〜。仕方がないので、彦いち兄さんのサイトにリンク