横浜トリエンナーレ

とりあえず。今日はやる気があるゾ、とだけは見せておこう(笑)
今日の話題は、横浜トリエンナーレです。

先週、横浜トリエンナーレに行ってきました。横浜で行われている現代美術の祭典です。

http://www.yokohama2005.jp/jp/

横浜トリエンナーレ2005
 全体テーマ:「アートサーカス(日常からの跳躍)」
 会期:2005年9月28日〜2005年12月18日 無休
 時間:10:00〜18:00 金曜21:00
 会場:横浜市山下ふ頭3号、4号上屋(山下公園先)ほか
 総合ディレクター:川俣正
 キュレーター:天野太郎、芹沢高志、山野真悟

 入場料:一般1800円(1日有効)、3500円(フリーパス)

総合ディレクターの川俣正さんは、一度取材をしたことがあって、「面白いことをやる人だなぁ」と思っていたので、余計に関心があったのです。まずは、写真をあれこれ。



トリエンナーレの強いコンセプトに「展覧会は運動体である -ワーク・イン・プログレス-」があります。これが川俣さん自身の芸術活動のテーマでもあるんだけど、これが…つまり、なんもかも「途中」なんですね。会期中もアーティストが会場に現れ、芸術活動を続けることも含めてアート(たとえば、観客と合同作業などで、予測できない結果を生むことも、アート)、ということで、ところどころに「途中感」が漂う作品がいくつか。

これについて単純に感想を言うと、どっか緊張感が足らないというか…。芸術作品に引き上げる肝心のフィニシング作業がない足らなさを感じてしまうのです。

例えば、作品の強さの問題。昨年、オノ・ヨーコの回顧展があったので行ってきましたが、彼女の作品のは、いずれも衰えや時代遅れ、といったズレやブレを感じることは、全くなかった。2001年に行われた横浜トリエンナーレに設置された、古い電車車両に無数に打ち込まれた銃弾の穴、その穴の内側から強烈な光を放つ姿は壮観でした。どこかナイーブな切迫感が漂っていた。とにかく、オノ・ヨーコという人は、それだけ強い作品を作る人なのですが、今回はそういう作品がひとつもないな…という寂しさが、いまの会場にはあるのかも。ないものねだりでしょうか。

でもでも、これは一番厳しい感想。一方で、倉庫の中のあちこちで現代アートが生まれる緊張感や期待感(わくわく)は常に魅力です。とにかく、山下埠頭はきれいですし、のんびりと過ごすにはいい環境です。関心があればぜひ。

秋高くビット重ねるアート埠頭
やっぱり、デジタル作品が多かったですね。ビットが降ってくる感じがしました。
海風が顔をくすぐりカメラ撫で

久しぶりのマリンタワー。すっごく色が褪せてました…。

※すんません、だいぶ改筆しちゃいました?。